公益社団法人 千葉県測量設計業協会
会 長  横 打   研

当協会は、昭和五二年に設立以来、県内における測量設計業の唯一の公益法人として、測量設計業の健全なる発展に努めるとともに、県民への測量設計に関する知識の普及を図るため、公益事業を中心に様々な活動を行っています。
今後も、会員一丸となって、「県民講座」や「ちば地図展」等のイベント、「高等学校測量実習」や「小学校測量学習会」の実施など、公益事業を継続することで測量設計業の普及啓発に努めてまいる所存です。
さらに、地震災害等に強い安全・安心な県土づくりの一翼を担うため、社会資本整備へ貢献するとともに、万一の際には復旧・復興の支援に万全の態勢を取るよう、測量設計業に従事する者の資質の向上と、測量設計業を営む者の経営の安定を図ってまいります。

あわせて、業界団体の役割とは何なのか、測量設計業の責務とは何なのか、それを果たすために何をすべきで、国や県に対しては何を要望していくべきなのか、そういうことを改めて考え、実践していきたいと思っています。

今年1月1日には、能登半島地震が発生し、尊い人命が多数失われ、住宅や公共施設が大きく被災しました。また、最近では房総半島沖を震源とする地震が頻発するなど、風水害も含めて、我々が災害とともに生きていく宿命を負っていることを痛感するとともに、改めてインフラの重要性を感じているところです。
加えて、いざというときの迅速な復旧・復興には、私たち建設関連事業者の供給能力の余裕が必要だということも思い知らされました。これは国・地方公共団体の職員の皆様においても同様です。
そのためには、これまでの「コスト縮減が善である」、「ムダを削ることを良しとする」ような政策決定や企業経営における風潮を180度変えていく必要があると考えています。

当業界としては、測量技術者の賃金を上げることと生産性向上の投資をして人材の不足に対応することが必須ですが、そのためには仕事の量が増えなくてはなりません。
具体的には、公共事業関係費が継続的かつ安定的に増額されるとともに、それを裏付ける予算を伴った長期的な国土・県土の整備計画の復活が不可欠であると考えます。
国土強靭化をはじめとするインフラの拡充は国の責務です。このことについては、全国測量設計業協会連合会や関連業界団体とともに働きかけていきたいと考えています。

今後とも、当協会へのご理解、ご高配をいただければ幸いです。

        公益社団法人 千葉県測量設計業協会
               会 長  横 打   研